TOP街頭行動報告 08/7/13 DAYS JAPAN 併催講演会「ビルマの今、そして私たちのできること」

08/7/13 DAYS JAPAN 併催講演会「ビルマの今、そして私たちのできること」
フォトジャーナリズム月刊誌 『DAYS JAPAN』写真展の
併設講演会「ビルマの今、そして私たちのできること」が
08/7/13に名古屋国際センターで行われました。

講演会会場は50人定員のところ70名以上が入る大盛況。
特に20代くらいの若い人の参加が目に付きました。
ココラットさん(ビルマ民主化支援会 代表)が分かりやすい日本語で、
パワーポイントを用いてビルマの歴史、88年民主化運動、
07年お祈り行進、08年サイクロンと憲法制定国民投票の説明を
行うと、参加者は食い入るように見ていました。

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↑講演終了後、少人数に分かれて議論

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↑ココラットさん(中央)に真剣に質問する参加者たち

以下講演内容の概略
*****************************
ビルマにはタンシュエという独裁者がいること。タンシュエらが
軍事クーデターを起こし、90年総選挙後に民主的政府をつくると
約束したにもかかわらず、いまだに軍事独裁が続いていること。
国の名前まで「ビルマ」から「ミャンマー」に軍事政権が勝手に
変えてしまった。
軍事政権を認めない人は「ミャンマー」ではなく「ビルマ」と呼んで
いるが、日本政府をはじめ「ミャンマー」と呼ぶ人が多い。

現在、ビルマ国内には39の刑務所があり、1800人以上が政治囚として
つかまっていること、07年のお坊さんの行進は「世界すべての人が
幸せになるように」と祈っただけで、民主化を呼びかけたわけではないのに
お坊さんたちを大量に逮捕・拷問・虐待している。

ココラットさんは88年民主化運動の際は高校生で、その仲間は
ビルマ国内で98年に民主化デモを計画したというだけで懲役60年!
狭いコンクリートの部屋に閉じ込められ歩けなくなり、2年前に刑務所で
亡くなってしまった。遺体は囚人服・手錠のまま、遺族に骨すら返還
されることなく焼かれてしまった。
政治囚は140名以上刑務所ですでに亡くなっていること。
刑務所内では注射針を使い回ししており、HIVが蔓延していること。

90年総選挙で80%以上の議席を取った政党のリーダー、
アウンサンスーチーさんは理由も告げられずに自宅軟禁中。
今日で1871日目。

2008年5月2日にビルマを襲ったサイクロン「ナルギス」は
13万人以上が死亡、240万人以上が被災した。
被災者の70%以上は自分たちでテントを立てて生活している。
国際機関からの人的援助は断り、援助物資はまずビルマ軍のために
用いるか、市場に横流しして被災者には届いていないこと。
遺体をボランティアで埋葬した学生グループを、埋葬帰りに逮捕したこと。

ビルマの難民には3種類いる。
・政治難民
・少数民族
・サイクロン被災者
政治難民であるココラットさんは2000年に難民申請を行い、
2001年に難民認定された。
ビルマには135もの少数民族がいるが、ビルマ軍政が少数民族の村に
入って食料を取り、言うことを聞かなければ村を焼き払ってしまう。
ビルマ・タイ国境には9箇所の難民キャンプがあるが、難民キャンプの
外に出ることができず、事実上刑務所と変わらない。

ココラットさんは2008年2月にビルマ・タイ国境のメラウ難民
キャンプに、日本の仏教関係者と行ってきた。
メラウにある13グループのうち、1から12グループはキリスト教
関係で国際支援があるが、13グループは仏教関係で国際支援はない。
13グループは自分たちでパゴダを作っている。
食べ物も薬も足りなく、教育も足りない。
ココラットさんたちはコンピューターと発電機を持っていき、
コンピューターの教育ができるようにした。
将来ビルマ国内に帰った際、コンピューター関係の仕事ができるように。

日本は難民の受け入れを検討しているようだが、難民を受け入れても
単純労働者が増えるだけではないかとココラットさんは見ている。
それより難民キャンプの子どもたちを呼んで、子どもたちを教育するほうが
よいのではないかとココラットさんは考えている。

ココラットさん自身、難民申請はあまりしたくなかった。
難民申請の法律を知らなかったし、恥ずかしい。そもそも1−2年で
ビルマに帰れると思っていたのに、日本に住んで10年以上も
たってしまった。
ココラットさんが2000年に難民申請した際は年間60名ほどだったが、
2008年現在は年間800名以上のビルマ人が日本に難民申請している。
ビルマ軍政がもう10-20年続けば、もっと大量のビルマ人が
難民申請するだろう。
日本政府は大変だろうし、日本に迷惑だと考える。
難民認定がゴールではない。
ふるさとに帰ること、平和的、幸せな生活をすること。それが目的。
ビルマ以外にも、スーダン、アフガン、チベットなど難民がいる。
難民支援する人は、どうして難民になったのかを考えてほしい。
ビルマには軍事政権がいるから難民が生まれている。

ビルマに軍事政権がいる理由として、6つ挙げられる。
 1)軍隊 (現在増強中。少数民族の村から連れてきて少年兵とすることも)
 2)天然資源 (天然ガス、ルビーなど豊か。多くは海外に流出。国内は停電)
 3)国際企業との取引 (天然資源や縫製産業など)
 4)支援国 (中国・インド・タイが天然資源・軍事拠点目当てに軍事的にも支援。)
 5)麻薬 (アヘン産出量世界2位。現在は覚醒剤製造に移行。軍事政権の収入源)
 6)国際社会の無関心 (日本をはじめ、わすれがち)
 
ビルマ人は08年8月8日に開かれる北京オリンピックに反対している。
チベット、ビルマ、スーダンの難民は中国政府に責任がある。
中国人自身は嫌いではない。ビルマ国内には中国系、インド系住民がたくさんいる。
中国政府のやり方がだめ。
オリンピック反対する方法として、以下のことを提案している。
 ・オリンピックを見に行かない
 ・オリンピックの映像を見ない
 ・オリンピック記念品を買わない
 ・オリンピック開催中はオリンピックスポンサー関連製品を買わない
 
08年5月、サイクロンが来た直後に憲法制定国民投票が行われ、
開票する前に「賛成9割」と発表があった。
2010年に総選挙が行われるが、上院・下院それぞれ25%は
軍が勝手に議員を決める。

ビルマには13歳の少年兵がいる。
親に金がなく、軍隊に子どもを売った。「学校に行きたいです。」
脱走したら殺されるから仕方なく軍にい続ける。
ビルマ軍、反政府軍双方地雷を埋めており、世界でもっとも地雷を
埋めている国になっている。

ビルマには他の独裁者がいる国と異なった点がある。
・90年総選挙で勝利したグループがいる
・ノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーさんがいる。
・国内だけでなく世界中に民主化活動家がいる
ココラットさんの仲間の中には、20年平和的に民主化活動を
してきたが、これでは展望がないので武器を取って戦おうという
意見も出てきたが、ココラットさんは反対。
ビルマをイラク・パキスタン・アフガンみたいにはしたくない。
・怒りは復讐を呼ぶ
・復讐は復讐を呼ぶ
軍政とアウンサンスーチーさんが平和的対話を行い、
平和的に民主化されるのが望みだ。
それにはビルマ国内や海外のビルマ人の行動だけではだめ。
アメリカ、日本、フランスなどは言葉だけであり、
「○日までにアウンサンスーチーさんを解放しなければ」と
言わないと軍事政権は動かない。
それには各国の国民が自国の政府を動かす必要がある。

最後に、今のビルマには観光に行かないでほしい。
ビザ代、空港代、ホテル代、両替など、ビルマ軍政の利益になるだけ。
しかも政治囚や強制労働の現場、少数民族虐待現場など
ビルマ軍政に不都合なところは絶対に見せない。

ビルマ国内は物が足りない。
エビはビルマで取れるが、ほとんどを外国に輸出してしまい、
よほどの金持ちしか食べられない。
ビルマ国内の子どもは、エビの頭しか絵を描けない。

日本人は自由がある。
ビルマ人が自由になるように、日本人の自由を使ってほしい。
名古屋にいるビルマ人は、大使館や街頭でのデモ、署名キャンペーンなど
活動をしている。
少しでもビルマに関心を持っている人を増やしてほしい。
日本人は日本政府を動かしてほしい。
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ココラットさんから講演の最初と最後に以下の問いかけがあり、
それに対して参加者は6名程度のグループに分かれてそれぞれ
ディスカッションを行い、感想を述べ合いました。
「現在の日本にはないとは思いますが、もしあなたが以下の立場に
なったらどうしますか。ビルマではこれが日常なのです。」
 1)政府に強制労働させられる 
 2)強制移住させられる
 3)政府批判をする記事や詩を書くだけで10年間刑務所に入れられる
 4)理由も告げられず、裁判も受けられず長期拘束される



各グループ、それぞれ活発な意見交換がなされました。
・ビルマ国内の惨状。
・高校生の時から民主化活動しているということに対する
 日本の高校生・大学生の違い。
・日本政府はビルマ軍事政権に対してODAで支援してきており、
 それに対して私たち有権者は何をしてきたのか。
・日本の難民政策に対して私たちは何ができるのか。
・講演を聴く限り、ビルマ国民にとって軍事政権はまったくメリットがないと
 思われるが、それでも軍事政権を続けているのはなぜなのか。

 
その後、全体でココラットさんに質問をしました。
・もしココラットさんが日本人なら、ビルマのために何をしますか?
 →難民キャンプに行って、日本の文化を教えて子どもに笑顔を取り戻す。
・一般の人にビルマに興味を持ってもらうには?伝統文化とか?
 →まず挨拶を覚えましょう。「ミンガラウワ」
・ビルマにおける仏教の役割とは?
 →私は「親が仏教徒だから子どもも仏教徒」ではない。
 自分で仏教徒を選んだ。10歳くらいから、夏休みに1ヶ月間お寺で
 お坊さんを行う。
 お坊さんは昼12時から朝5時まで水だけしか飲まない。
・ココラットさんはどうして日本に来たのか?
 →ビルマで秘密警察に毎日尾行され、身の危険を感じてビルマを出た。
  タイにいたが、タイでも危なくなり、オーストラリアに行きたかったが
  ビザが出なかった。たまたま日本のビザが出たので来た。
・ビルマでのインターネットの普及は
 →大変管理が厳しい。ビルマ国内へのメールは「元気ですか」くらいしか
  出せない。すべて内容を政府がチェックしている。
  国内から、海外の民主化運動ページにはアクセスできない。
  しかし、2007年のデモの写真はネットで発信され、
  国際社会にプレッシャーをかけられた。

最後に、ビルマ民主化☆名古屋の内田隆が、「今回ココラットさんに
 現場からの貴重な話を聞いたが、単に"よい話が聞けてよかった”
 ではなく、私にビルマのために何ができるのかを考えるきっかけに
 してほしい」と発言して終了しました。

なお、Days Japan写真展は、2008年7月23日(水)まで、
10:00〜20:00で行っています。※最終日は17:00まで
http://www.cdic.jp/days/index.html

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今回、ココラットさんの分かりやすい講演と、ワークショップ形式による
参加者の意見交換ができてとてもよかったと思います。

以上
--
2008/07/18 JanJan 上野数馬
ビルマの今!ココラットさんが講演
http://www.news.janjan.jp/area/0807/0807141964/1.php
ーー
■地球の上に生きる2008 DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展 in 名古屋
併催講演会「ビルマの今、そして私たちのできること」
■2008年7月13日(日)
名古屋国際センター4F第3研修室 午後2時〜午後4時半
■フォトジャーナリズム月刊誌[DAYS JAPAN]写真展の併設イベントとして、
 ビルマ(ミャンマー)民主化の現状を、ビルマ難民のココラットさんから
話を聞き、日本に住む私たちに何ができるか考えたいと思います。
申し込み不要 参加費500円(写真展入場料とは別)。
■問合せ先(団体名・TEL、e-mail、担当者)
 DAYS JAPAN サポーターズクラブ名古屋 TEL 090-2188-3439(半田)
 http://www.cdic.jp/days/

カテゴリ:街頭行動報告

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